「口が臭い」と感じる原因のほとんどは、口内環境やのどが原因と言われています。しかし、さまざまな対策をしても、改善しないこともあります。そんなときは、胃や腸が原因の可能性があります。
今回は、胃や腸が原因となっている口臭について、ご紹介します。

胃腸が原因の口臭

 

「口が臭い」と感じる原因は、胃や腸であることもあります。ここでは、口臭の原因となりうる原因5つをご紹介します。

原因①胃腸の疾患

胃腸の調子が良くないときに、「口が臭い」と感じることはありませんか?こんな時も、胃腸から直接ガスが発生しているわけではありません。胃腸の機能が低下すると、消化機能も低下します。
そして、胃腸の中で食べたものが発酵して、ガスが発生します。腸内で発生したガスは、血液から肺へ運ばれ、口臭となって体外に排出されます。胃腸機能が低下することで、口臭が発生することもあるのです。

胃腸が弱って発生する口の臭いは、卵の腐ったような臭いになります。これは硫化水素による臭いで、温泉の臭いと言われています。

原因②胃腸の機能低下

胃腸は、精神的ストレスによって、機能が低下することがあります。胃腸の機能低下は、体の免疫力低下にも影響があります。また、ストレスによって、唾液の分泌が抑制されます。
唾液は、抗菌作用があり、口内環境を清潔に保ちます。
しかし、免疫力が下がることで、口内の悪玉菌が増加し、口臭の原因となる舌苔や濃栓・膿汁などが発生します。これらは、口臭の代表的な原因と言われています。

このように、胃腸機能の低下は、間接的に口臭の原因となることがあります。つまり、口の臭いが強いと感じるときは、大きなストレスを感じている場合があります。

原因③肝機能の低下

肝臓には、血液をきれいにする役割があります。さらに、臭い物質を抑制する機能もあります。肝臓の機能が低下すると、臭いを抑えることができなくなり、口臭が発生します。

口の臭いがアンモニアのような臭いを感じるときは、肝機能の低下を疑う必要があります。アンモニアは、血液に溶けています。アンモニアは人体に有害ですが、肝臓によって尿素に変えられ、尿として体外に入術されます。しかし、肝臓の調子が悪くなると、アンモニア処理ができなくなります。そして、口臭がアンモニア臭になってしまうのです。

原因④糖尿病

糖尿病による口臭は、「りんごが腐った臭い」と言われています。酸っぱい臭いがするのが特徴です。糖尿病の場合、唾液の量が減少し、ドライマウスになってしまいます。ドライマウスになると、口内の細菌が増えて口臭の原因になるのです。糖尿病になると、口内環境も悪化させてしまいます。口臭から酸っぱい臭いを感じたときは、内科を受診されることをおすすめします。

原因⑤がん

まだ明確にはなっていませんが、がんは特有のにおいがあるといわれています。探知犬によって、がんを発見できるほどです。胃がんや大腸がんなど、がんの種類によっても臭いが異なるといわれています。胃がんの場合、「卵の腐った臭い」といわれています。しかし、胃腸の機能低下によっても、似た臭いがします。ただ、いままでと異なる臭いを感じたときには、「がん」の可能性も疑う必要があります。

口の臭いチェック

自分の口のにおいをチェックすることで、口臭の原因を知ることができるかもしれません。口の臭いを改善するためにも、その原因を知ることはとても重要です。自分で、自分の口の臭いをチェックしてみましょう。

口臭を調べる方法

まず、大きめのコップを準備します。そのコップの中に息を吹き込んで、ふたをします。
そのまま30~60秒くらい放置してから、コップの中の臭いを確認してみてください。
それが実際に他人が感じている「口の臭い」になります。

臭いチェック①

「どぶのような臭い」はしていませんか?のどの方からする嫌な臭いは、濃栓や膿汁が原因と言われています。また、胃潰瘍の可能性もあります。濃栓や膿汁は、扁桃炎によってできます。扁桃炎の細菌や白血球の死がいなどが、粘膜に混じることで作られるのです。そのため、どぶ臭や下水臭のようなにおいと言われます。

臭いチェック②

「腐敗臭」はしていませんか?卵が腐ったようなにおいや、生臭さ、何かが腐ったようなにおいなどがあげられます。これらは、口内環境が原因となっている可能性が高いです。

臭いチェック③

タバコを吸っている方は、ニコチンやタールの臭いです。タバコを吸ったとき、ニコチンとタールが舌や歯に付着します。そして、唾液に混じることで、口臭がタバコの臭いになってしまうのです。
ニコチンやタールが原因の口臭は、舌や歯を清潔に保つことが重要です。タバコを吸った後は、うがいをしましょう。これで、ニコチンやタールを洗い流すことができます!

また、タバコを吸う方は、歯磨き粉もポイントです。普通の歯磨きでは、たばこによる汚れは落とせません。そのため、ニコチンやタール専用の歯磨き粉を使用することがおすすめです。しかし、舌は歯ブラシで洗ってはいけません。舌の細胞が剥がれ落ち、細菌が増殖する原因となってしまいます。

臭いチェック④

「おならの臭い」の場合は、胃腸機能の低下による口臭の可能性が高いです。この臭いは、肉や卵、乳製品などのたんぱく質が原因で発生します。たんぱく質は、酵素や細菌によって分解されます。そして、アンモニアや硫化水素など、臭いのあるガスができます。これらの成分は、尿やおならに含まれる成分なのです。

臭いチェック⑤

「甘酸っぱい臭い」がするときは、食べたもののカスが原因です。口の中に残った食べかすが、唾液に含まれる酵素により、分解され発酵します。そして、甘酸っぱい臭いや、たくあんのような臭い、チーズの臭い、納豆の臭いなどを発生させます。食べかすは、舌苔や歯の間に付着します。口内環境を清潔に保つことが重要です。

臭いチェック⑥

ニンニクやネギを食べると、口臭が発生します。食べ物が口臭の原因になることは、広く知られています。口臭の原因となる食べ物を食べると、一時的に口臭が発生します。一時的なものなので、時間が経過すると、自然に消えます。

臭いチェック⑦

「薬品のような臭い」の場合、糖尿病や肥満などの生活習慣病の可能性があります。薬品の臭いや、甘ったるい臭いなど、いつもの口臭と違った臭いを感じたときは、内科を受診する必要があります。

臭いチェック⑧

「ガスやゴムのような臭い」の場合、老化や肥満によるコレステロール代謝異常が原因であることが考えられます。ビタミンEの不足によって、このような臭いがすることもあります。

臭いチェック⑨

「アンモニアの臭い」の場合、肝臓や腎臓の機能が低下しています。何かの病気も考えられるため、内科を受診する必要があります。

最後に…

「口が臭い」とされる原因の9割は、口内環境であるといわれています。
しかし、胃腸の機能が低下することで、口臭が発生することがあります。臭いによっては、生活習慣病や重大な病気も考えられます。自分の口臭チェックを行ってみてください。

臭いをチェックすることで、「口が臭い」原因がわかるかもしれません。しかし自分ですべて判断してしまうと、病気のサインを見逃してしまうことがあるかもしれません。
口臭は、さまざまな体からのサインです。口臭を改善するだけでなく、体からのサインに耳を傾けてみてください!